久保帯人が生み出すキャラクターは、洗練されたデザインと独特のセリフ回しで常に読者を魅了してきた。中でも猿柿ひよ里は、小柄な体躯とジャージ姿というラフな外見に、関西弁の毒舌という強烈なインパクトを併せ持つ。
しかし、その威勢の良さの裏側には、過去の悲劇的な人体実験によってソウルソサエティを追われた「仮面の軍勢」としての深い葛藤と孤独が隠されている。久保帯人は彼女の感情の起伏を、繊細な線画とコントラストの強い白黒のコマ割りで見事に表現した。このギャップこそが、長年にわたりファンを虜にし続ける最大の理由だろう。