舞台は第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間、1932年の東欧に位置する架空の国「ズブロフカ共和国」。アルプスの山頂に佇む格式高い高級リゾート「グランド・ブダペスト・ホテル」には、ヨーロッパ中から富豪や貴族が集まっていました。
このホテルの名物であり、宿泊客のあらゆる要望に応える伝説のコンシェルジュが、ムッシュ・グスタヴ・H(レイフ・ファインズ)です。彼は初老の女性客たちの心と体を完璧にもてなすプロフェッショナルでもありました。ある日、彼の熱烈な愛人であった大富豪のマダムD(ティルダ・スウィントン)が謎の急死を遂げます。莫大な遺産を巡る親族の争いの中、彼女の遺言によって国宝級の名画『林檎を持つ少年』がグスタヴに遺贈されることになり、事態は急変します。
遺産を独占しようと企むマダムDの冷酷な息子ドミトリー(エイドリアン・ブロディ)や暗殺者ジョプリング(ウィレム・デフォー)によって、グスタヴは殺人の濡れ衣を着せられ投獄。忠実なベルボーイのゼロ・ムスタファ(トニー・レヴォロリ)や、菓子職人の少女アガサ(シアーシャ・ローナン)の協力を得て、グスタヴは無実の証明と名画の奪還をかけた大脱走劇を繰り広げます。
キャストには上記の名優に加え、エドワード・ノートン、ジェフ・ゴールドブラム、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソンらウェス・アンダーソン作品の常連スターが集結。極上のアンサンブル劇が展開します。