シリーズの劇場展開を語る上で絶対に外せないのが、記念すべき映画第1作『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』だ。大都会・東京を舞台に繰り広げられた無差別テロの危機と、それに立ち向かう特命係の奮闘を描いた本作は、公開当時、観客動員数および興行収入において異例の記録を打ち立てた。
水谷豊が演じる杉下右京の卓越した洞察力と、寺脇康文演じる亀山薫の熱血漢ぶりが完璧なコントラストを描き出し、本格的なサスペンス・ミステリーとしての評価を決定づけた。巨大マラソン大会という未曽有のパニック空間で見せた圧倒的な緊迫感は、今なお日本の映画・テレビドラマ産業における刑事ドラマの最高峰として語り継がれている。