2018年のトレンドを俯瞰すると、現在(2026年)のデジタルマーケティングやエンタメ受容のプロトタイプがすべてこの年に揃っていたことが分かります。
『Lemon』のストリーミング大ヒットや『U.S.A.』の振り付け動画の拡散は、音楽チャートの指標を「CDの売上枚数」から「再生回数・SNSでの言及数」へと不可逆的にシフトさせました。また、『カメラを止めるな!』や『おっさんずラブ』の成功は、広告費の多寡ではなく「ファンの熱狂的なコミュニティがメディアを動かす」という現代のバイラルマーケティングの原型を示しました。
平成から令和へと移り変わる結節点となった2018年は、個人の共感やSNSの発信力が社会全体を動かす巨大なうねりへと昇華された、極めて重要な記念碑的イヤーであったと言えます。