岩手県内には、緑風荘以外にも座敷わらし伝説が息づく温泉宿が点在しています。宿探しの比較や歴史を振り返る上で外せない名所を押さえておきましょう。
同じ金田一温泉郷において、かつて緑風荘と並び称された座敷わらしの宿に「仙養館(せんようかん)」がありました。作家の三浦哲郎氏ゆかりの宿としても知られていましたが、仙養館も2011年に火災に見舞われ全焼し、こちらは残念ながら再建されることなく閉館となりました。二度も名宿が火難に遭った歴史は、金田一温泉の座敷わらし伝説にさらなるミステリアスな影を落としています。
一方、岩手県盛岡市に位置する「菅原別館(すがわらべっかん)」は、現在も緑風荘と双璧をなす全国屈指の人気宿です。「座敷わらしの出世部屋」として知られる客室があり、宿泊したビジネスパーソンが次々と昇進したという逸話から、予約が1年先まで埋まることも珍しくありません。岩手県二戸市の緑風荘と盛岡市の菅原別館は、東北の「座敷わらしに会える宿ランキング」で常にトップを争う特別な存在として多くの旅人を魅了しています。