吉田里琴の子役時代を振り返ると、その経歴はまさに異次元の実力派として際立っています。単なる「可愛い子ども」の枠組みを遥かに超え、大人の俳優たちを戦慄させるほどの高度な心理描写や冷徹な演技をこなす稀有な存在でした。
彼女の出世作として今なお語り草となっているのが、2009年の大ヒットドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)です。彼女が演じた麻々原みるくは、IQが高すぎる天才児でありながら孤独を抱えるお嬢様という難役でした。無表情の中に繊細な感情を宿らせる演技は視聴者に強烈なインパクトを残しました。
さらに2010年のドラマ『ハガネの女』(テレビ朝日系)では、クラスを牛耳る冷酷な美少女・菊田真理衣役を熱演。小学生とは思えない凄みのある悪女ぶりを見せつけ、「悪魔的な天才子役」としての評価を不動のものにしました。このほかにも連続テレビ小説『あまちゃん』や『山田太郎ものがたり』など、吉田里琴の出演ドラマ・代表作は平成の名作ドラマ史に深く刻まれています。
その圧倒的な美貌と存在感は共演者をも魅了しました。映画『ひみつのアッコちゃん』(2012年公開)で共演した俳優の岡田将生が、完成披露イベントの場で「一緒に住まねえ?」「なんでもするよ!」と公の場でメロメロになって求婚めいた発言を連発したエピソードは、ファンの間で伝説のトピックとして語り継がれています。大人の共演者をも虜にする華とカリスマ性を、彼女は10代前半にして完全に確立していました。