2000年代、テレビ画面を開けば彼女を見ない日はなかった。視聴率30%近くを叩き出す「数字の取れる女王」に対し、テレビ局は平身低頭だった。たとえ裏社会との繋がりが噂されていても、スポンサーと視聴率がすべてを決める民放各局にとって、彼女は手放せないドル箱だったのだ。
コンプライアンスという言葉がまだ生ぬるかった時代。局の上層部やプロデューサーたちは、彼女の背景にある闇に気づかないフリを決め込んだ。抗議の電話や批判的な記事が出ても、数字という免罪符の前にすべてはかき消された。テレビというメディアが、結果的に彼女の「黒い噂」を隠蔽し、権威付けする片棒を担いでいた事実は否めない。