大和神社(おおやまとじんじゃ)の創祀は、紀元前とも伝わる遥かなる神話の時代に遡る。『日本書紀』によれば、第10代崇神天皇の代、それまで皇居内で共に祀られていた天照大御神と日本大国魂神(やまとおおくにたまのかみ)が分けられ、後者がこの大和の地に永久の鎮座地を得たことが始まりとされる。
伊勢神宮に祀られる天照大御神と双璧をなす国家最高峰の神として崇められ、平安時代の『延喜式神名帳』では名神大社に列せられた。近代においても神社本庁の包括下で特別な歴史的価値を保持し続け、かつては官幣大社としての最高の社格を誇っていた。さらに古代の英雄・日本武尊の東征にまつわる伝承や、東大寺の修二会(お水取り)との深い神事上の結びつきなど、境内のあちこちに日本の原風景ともいえる歴史の痕跡が色濃く残されている。