エクセルで漢字検索がヒットしない原因を根本から打破し、氏名や住所データを一瞬で正確に抽出するための決定打が、PHONETIC関数とワイルドカードを組み合わせた「あいまい検索」の技術だ。
PHONETIC関数は、セルに入力された漢字の「ふりがな」を自動抽出する強力な武器となる。
=PHONETIC(A2)
この数式を隣の列に走らせるだけで、漢字の表記揺れに左右されない「カナ読み」の列が一瞬で完成する。検索時に「ヤマダ」と入力してフィルターをかければ、「山田」「ヤマダ」「山田(異体字)」のすべてを網羅して抽出可能だ。ただし、外部システムからインポートしたCSVデータにはふりがな情報が埋め込まれていない。その場合は、対象範囲を選択して「Alt + Shift + ↑」を押すか、VBAマクロを用いて一括で読み情報を再生成させる手法が現場では重宝される。
あわせてマスターしたいのが、検索ダイアログ(Ctrl + F)でのワイルドカード活用だ。「」(アスタリスク)は任意の文字列、「?」(クエスチョンマーク)は任意の1文字を表す。「渡」で検索すれば「渡辺」「渡邊」「渡邉」すべてを拾い出せ、「東京都区」と指定すれば住所データから特別区だけを瞬時に絞り込める。この2つのアプローチを組み合わせるだけで、抽出にかかる時間は劇的に短縮される。