『ごちそうさん』での鮮烈なインパクトは、一度きりの奇跡では終わらなかった。その演技力が高く評価され、彼はわずか2年後に再びNHK連続テレビ小説『あさが来た』へキャスティングされる。同じ朝ドラへの異例のスピード再登板は、制作陣からの絶大な信頼の証左だった。宮﨑あおい演じるヒロインの姉・はつの次男、養之助役を好演。ここでも泥臭く大地を踏みしめて生きる青年を瑞々しく体現した。
さらに彼の役者魂を決定づけたのが、フジテレビ開局60周年特別企画のテレビドラマ『教場』だ。警察学校を舞台にした過酷な人間ドラマにおいて、西畑は冷徹な教官・風間公親(木村拓哉)の前に立ちはだかる生徒・樫村卓実役を演じた。過酷な訓練シーンに挑むため、短髪に整えた引き締まった風貌で登場。内面にドス黒い嫉妬と弱さを抱えた難役を狂気交じりに演じきり、フジテレビの重厚なサスペンス枠でも異彩を放った。朝ドラで見せた純朴さとは180度異なるダークな表情に、批評家たちも惜しみない賛辞を送った。