摘心のベストタイミングは一瞬だ。定植後、本葉が5枚から6枚しっかりと展開した時がその合図となる。早すぎると株自体の活着が不十分で勢いを失い、遅すぎると余分な親づるに栄養が取られて初期生育が停滞する。
作業手順はいたってシンプルだが、衛生管理には細心の注意を払いたい。晴天の午前中、露が乾いた時間帯を選ぶ。ハサミを使うなら刃をライターの火や消毒用エタノールで念入りに殺菌するか、あるいは清潔な指先で生長点を横に弾くように摘み取る。傷口から軟腐病や灰色かび病の病原菌が侵入するのを防ぐため、雨の日や湿度の高い夕方の作業は絶対に避けるべきだ。
葉の付け根から顔を出している小さな側芽を傷つけないよう、本葉5枚を残してその直上で親づるをピンチする。切り口は数日で自然に乾き、やがて力強い子づるが放射状に伸び始める。