かつて日本映画の黄金期を支えた松竹株式会社は、この一大事業において伝統芸能の遺産と最新の映像技術を結びつける核心的な役割を果たしている。長年培われてきた大道具や衣装、殺陣のノウハウをフルに活用し、画面のあらゆる細部に本物の質感を宿らせる作業が連日進められている。
一方で、全面的なバックアップを表明している京都市の存在も見逃せない。歴史的建造物や重要文化財周辺での撮影許可の迅速化、撮影スタッフの滞在支援など、行政の全面協力を取り付けることで、従来は不可能とされてきたスケール感でのロケーション撮影が実現しつつある。これは衰退が叫ばれて久しい時代劇の復権に向けた、極めて重要なインフラ構築の一環と言える。