実は、この店舗のスープには微細な調整が施されているという噂が絶えない。深夜営業が中心となる西新宿の客層に合わせて、塩分濃度や脂の浮き具合を季節や時間帯によって微妙に変えているのではないか、というマニアたちの指摘だ。公式には明かされていないが、深夜に食べる一杯が不思議と胃にもたれないのは、その職人技の賜物かもしれない。
特に、アルコールを摂取した後の「締めの一杯」として訪れる客にとって、この絶妙なバランスは中毒性を持つ。豚骨特有の臭みを完全に抑えつつも、深いコクだけを抽出したスープは、五臓六腑に染み渡る。