根津甚八さんがお茶の間の人気を決定づけたのは、1978年に放送されたNHK大河ドラマ『黄金の日日』における石川五右衛門役でした。従来の盗賊像を覆すクールでスタイリッシュな五右衛門像を作り上げ、作中の名セリフとともに社会現象を巻き起こしました。
その後もテレビドラマ『誇りの報酬』や『若者のすべて』、大河ドラマ『太平記』の新田義貞役など、重厚な歴史劇からスタイリッシュな現代劇まで幅広くこなしました。映画界においては、石井隆監督との出会いが根津さんの魅力をさらに開花させます。
1995年公開のバイオレンスアクション映画『GONIN』では、元汚職刑事・氷頭要役を怪演。佐藤浩市さんやビートたけしさんら豪華キャストが激突するハードボイルドな世界観の中で、破滅に向かう男の哀しみを鬼気迫る演技で表現し、今なお日本カルト映画の金字塔として語り継がれています。