愛知県長久手市の「ジブリパーク」では、スタジオジブリ監修のもとでバロンの造形が現実空間に完全再現されています。「青春の丘」エリアに建設された「地球屋」の館内には、『耳をすませば』劇中そのままのアンティーク空間が広がり、バロンの置物が展示されています。
現場で実際に確認できるバロンの姿は、テーブルの上に端然と置かれた全高約35cmの木製工芸品です。窓から差し込む自然光を受けて瞳の緑色宝石(エンゲルス・ツィマー)が淡く輝く様子は、映画のワンシーンと寸分違わぬリアルさを誇ります。来場者からは「映画で見ているときは大きく感じたが、実物は両手で包み込めるほどコンパクトで愛らしい」という声が多く聞かれます。
「ジブリの大倉庫」エリア等に再現された「猫の事務所」でも、人間が外側の窓から中を覗き込むミニチュア建築の形式が採られています。人間界におけるバロンはあくまで「小人の世界」「猫のスケール」に属する存在であり、その小さな身体から放たれる堂々たる風格との対比こそが、観る者に強い印象を与える構造になっています。