絵を描いて終わり、ではない。デジタルコンテンツ制作において、可動を前提とした立ち絵には高度な構造化が必要とされる。株式会社Live2Dなどのソフトを用いてイラストを立体的に動かす場合、パーツのレイヤー分離作業の丁寧さがそのままモデルのクオリティに直結するからだ。
前髪、横髪、後ろ髪はもちろん、瞳のハイライト、瞳孔、白目、上下のまつ毛、さらには口の中の歯や舌まで細かく独立したレイヤーとして分離・加筆しておく必要がある。動いた際にパーツの裏側が見えて破綻しないよう、各パーツの塗り足し(塗り伸ばし)を徹底することが、モデラーから絶賛されるプロの技だ。この技術的配慮の有無が、二次制作の現場におけるクリエイターの信頼を決定づける。