日本における本格派ミュージカルの歴史において、彼が刻んだ足跡は極めて巨大だ。とりわけ初演から演じ続けたミュージカル『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役は、まさに日本の演劇史に永遠に刻まれる金字塔となった。逃亡者としての苦悩、そして神の愛を得て覚醒する魂の叫びを圧倒的な歌唱力で描き出し、観客の心を激しく揺さぶった。
さらに、ミュージカル『ジキル&ハイド』では、善と悪という極限の二面性を一瞬で入れ替える奇跡的な怪演を披露。変幻自在な声色の使い分けと目つきの変化は、後のキャストたちにとっても超えるべき大きな壁として語り継がれている。