政界における麻生氏の立ち位置は、内閣総理大臣退任後も衰えることがなかった。自由民主党内で副総裁や財務大臣などの要職を長期間にわたって歴任し、政権の重鎮としてキングメーカーの役割を果たし続けている。
近代の資産・財閥研究の視点から分析すると、麻生氏の影響力は単なる「個人の政治力」にとどまらない。財閥解体を経てもなお地域経済に根強く残る地方財閥の社会的信用と、政界トップレベルの脈が交差する地点に彼が位置しているからだ。資金集めパーティーや献金問題で揺れる政治家が多い中、自身の財力と地盤に裏打ちされた発言の強さは、党内外の政策決定プロセスにも多大な影響を与えている。