無性愛とは、誰に対しても性的な惹かれ(性的魅力)を抱かない性的指向を指す総称です。英語では「Asexuality(アセクシュアリティ)」と呼ばれ、LGBTQ+の「A」に位置づけられることも多く、2026年現在では確固たるアイデンティティとして広く認知されています。
日本国内の文脈では、用語の使い方に独自の細分化が見られる点に注意が必要です。特に混同されやすい言葉の意味を整理します。
アセクシャル(Asexual)は、本来「他者に対して性的惹かれを感じない人」全般を指す国際的な用語です。ただし日本では、他者に恋愛感情も性的魅力も抱かない人を指す狭義の意味で使われるケースもあります。
一方、ノンセクシャル(Non-sexual)は日本特有の和製英語であり、「他者に恋愛感情は抱くものの、性的な関係を持ちたいとは思わない人」を明確に区別して呼ぶ際に使われてきました。
さらに、恋愛感情そのものを他者に抱かない指向を「アロマンティック(Aromantic)」と呼びます。恋愛感情も性的魅力も向けない人は「アロマンティック・アセクシャル」、恋愛感情はあるが性的魅力は感じない人は「ロマンティック・アセクシャル(=ノンセクシャル)」と整理すると、自己理解がスムーズになります。