インターネット上の掲示板やSNSでは、呑気症に関して多くの誤った情報が飛び交っています。最も多い誤解が、「お腹にガスが溜まるのは腸内細菌のバランスが崩れているからであり、乳酸菌飲料や発酵食品を大量に摂取すれば治る」という言説です。呑気症の主成分は腸内発酵によるメタンや硫化水素ではなく、窒素や酸素を主とする「外気」です。原因が空気嚥下にある場合、発酵性食品を過剰に摂取しても症状は好転せず、かえって食物繊維の過多によって腹部膨満感を悪化させるケースすら見受けられます。
もう一つの盲点は、「ゲップを無理に出せば楽になる」という思い込みです。ゲップを意図的に出そうと喉を動かす動作そのものが、結果的により多くの空気を食道へ引き込む原因になります。溜まった空気を無理に排出しようと力むのではなく、「そもそも空気を入れない身体の使い方」を身につけることこそが本質的な解決策です。