芸能界のトップスターとして君臨した巨泉氏だったが、その活動の場はテレビの中だけに留まらなかった。2001年、彼は政治の世界へと足を踏み入れる。民主党から出馬した第19回参議院議員通常選挙において、比例区でトップ当選を果たし、政界へと進出した。
しかし、議員活動はわずか半年に満たなかった。党の基本方針や議会運営のあり方に疑問を抱いた巨泉氏は、「自分の信念に反する投票はできない」として潔く辞職。自らのアイデンティティを曲げてまで地位に固執しない潔い姿勢は、永田町の論理に一石を投じた。政治家としても自らのスタイルと美学を貫き通した出来事であった。