大相撲の歴史において、支援者の存在は単なる金銭的援助以上の重みを持ってきた。本場所が開催される両国国技館の「タマリ席(砂かぶり)」には、長年角界を支え続ける顔馴染みの支援者たちが並ぶ。彼らの存在は、部屋の運営や力士の育成費用、地方合宿の滞在費などを支える巨大なバックボーンとなっている。
例えば、平成から令和にかけて角界を牽引した元横綱の白鵬翔をはじめとする歴代の大横綱たちも、強力な後援会や支援者の存在なしにその偉業を成し遂げることはできなかった。優勝決定戦の夜に開かれる豪華絢爛な祝勝会や、新十両昇進時に贈られる数十万円規模の化粧まわしなど、日本相撲協会の興行を裏から彩る資金循環の多くは、こうした個人パトロンの手によって生み出されている。