ワイドシリン細粒20%が処方される代表的疾患である「溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)感染症」と「急性中耳炎」では、薬を投与する狙いも服用プロトコルも大きく異なります。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会や小児感染症学会の治療指針をベースに、両疾患における標準的な指標を比較検証します。
特に親御さんが疑問を抱きやすいのが、ワイドシリン細粒20% 溶連菌 期間の長さです。「熱は1日で下がり、喉の痛みも消えて元気に走り回っているのに、なぜ10日間も飲ませ続けなければならないのか」という疑問は育児コミュニティでも頻出します。しかし、溶連菌治療の本質は現在の症状緩和ではありません。生体内に潜伏する菌を完全に除菌し、感染から数週間後に発症する恐れのある急性糸球体腎炎やリウマチ熱といった重篤な免疫性後遺症を防止することこそが主目的です。
一方のワイドシリン細粒20% 中耳炎においては、中耳腔という血流が届きにくい閉鎖空間に十分な濃度の薬を送り込み、原因菌の大半を占める肺炎球菌やインフルエンザ菌を迅速に叩くことが求められます。漫然と少量を与え続けると耐性菌を培養してしまうため、短期間で高用量を一気に投与するプロトコルが選択されます。