大阪の強豪・浪商高校へと進学した張本は、その圧倒的な打撃センスで全国に名を轟かせた。しかし、当時の社会情勢や背景には冷酷な壁が立ちはだかっていた。在日コリアンであるという現実が、時に若い情熱に影を落とした。
プロの道を選び、東映フライヤーズに入団後はまさに破竹の勢いだった。新人王を獲得すると、首位打者を7度も獲得。巨人の王貞治、長嶋茂雄らと共にプロ野球の黄金時代を築き上げた。驚異的なバットコントロールと力強いスイング。1980年には前人未到の通算3085安打を達成し、日本の野球史に永遠にその名を刻んだのである。