この店のオーナーシェフである吉嗣広由氏は、本場フランスの最高峰現場で圧倒的な実績を積み上げてきた屈指の巨匠だ。巨匠アラン・デュカス氏が手掛けるパリの最高級ホテル「ホテル・ル・ムーリス」をはじめ、フランス各地の名立たるパティスリーで研鑽を重ねた。現地の一流シェフたちと肩を並べ、本物のフランス菓子の神髄を骨の髄まで叩き込んだ経験が、今の作品群に色濃く反映されている。
帰国後、福岡の地で自身の店を立ち上げた際、彼が掲げたテーマは「その日、その時」を意味するフランス語の店名そのものだった。作り置きをせず、素材のフレッシュさと香りがピークに達する瞬間を捉えて提供する。シェフの美学と本場仕込みの技術が見事に融合したスイーツは、一度食べたら忘れられない鮮烈な記憶を刻み込む。