松岡充の才能は、音楽の領域にとどまらなかった。特撮ファン、そして映画ファンの記憶に今なお鮮明に残っているのが、劇場版『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』での熱演だ。彼が演じた宿敵・大道克己(仮面ライダーエターナル)は、単なる悪役を超えた圧倒的な哀愁と美学を備えていた。
「俺はネバー……死人(しびと)だ」。クールかつ残虐でありながら、どこか哀しみを帯びたそのキャラクターは、特撮史に残る屈指のダークヒーローとして絶大な人気を誇る。松岡充自身が主題歌関連楽曲やエターナルのキャラクターソングも手掛け、作品の世界観をより深みのあるものへと引き上げた功績は極めて大きい。