宛名訂正のマナーは、用途や送り先によって少しずつ配慮すべきポイントが異なります。特に重要な2大シーンについて確認しておきましょう。
就職活動(就活)の返信用封筒では、企業からの指定書類や内定承諾書を返送する場面が多くあります。「〇〇株式会社 採用担当 行」となっている場合は、「行」を消して「御中」とするか、「採用ご担当者様」と直すのがスマートです。字の上手い下手以上に、「定規を使って丁寧にまっすぐ線を引いているか」「枠のバランスを考えて敬称を書いているか」といった丁寧さが、応募者の几帳面さや誠実さとして伝わります。
結婚式の招待状返信ハガキでは、慶事特有の伝統的な作法が存在します。新郎新婦連名の「〇〇 行」を消して「様」にするのはもちろん、ハガキ裏面の出欠欄にある「御出席」「御芳名」「御住所」の「御」や「御芳」の文字も二重線で消すのがマナーです。さらに格式を重んじる場合、二重線の代わりに赤いペンで「寿」という文字を上から重ねて消す「寿消し」と呼ばれる粋な作法も古くから親しまれています。