代紋とは、ヤクザ・暴力団組織が自らの組織を象徴するために用いる固有の紋章です。一般家庭に伝わる「家紋」が血統や先祖のルーツを表すのに対し、代紋は「盃事による疑似血縁関係」を外部に示す標識としての役割を持っています。
かつて博徒やテキヤの時代から、縄張り(シマ)の不可侵性を示し、組織の結束力を高めるために用いられてきました。構成員にとって代紋を背負うことは、組織の威光を傘に着て活動できる権利であると同時に、自らの不祥事が組織全体の面子を潰しかねないという極めて重い責任を意味します。
任侠組織において代紋は単なるロゴマークではなく、「看板(組織の権威そのもの)」と同義です。代紋に泥を塗る行為や他組織による侮辱は、組織全体の存亡を賭けた抗争の引き金となってきた歴史があります。