従来の携帯電話とスマートフォンの最も根本的な違いは、ソフトウェアの拡張性と柔軟性にある。ガラケーはメーカーが本体に組み込んだ固定機能を利用する閉じたシステムだった。一方、現代のスマートフォンはオペレーティングシステム(OS)を基礎に持ち、必要に応じてアプリを追加することで無限に機能を拡張できる。
世界中で市場を二分するのが、Appleが自社ハードウェア専用に最適化して開発するiOSと、Googleがオープンソースとして提供し多数の端末メーカーが採用するAndroidだ。いずれのOSもクラウドサービスとリアルタイムで同期し、位置情報、生体認証、高精度なカメラ機能を統合処理する。アプリストアを通じて金融、交通、エンターテインメント、医療に至るあらゆるインフラへ即座にアクセスできる点こそ、過去の携帯電話には存在しなかった決定的な差である。