一般にシールズと一括りにされる組織の中でも、最精鋭とされるのが海軍特殊戦開発グループ、通称DEVGRU(旧シール・チーム6)である。国家安全保障に関わる極めて秘匿性の高い対テロ作戦や人質救出を専門とし、その行動の多くは国家機密の影に隠されている。2011年のウサーマ・ビン・ラーディン急襲作戦「ネプチューン・スピア」を成功させたことで、その名は世界中に強烈なインプリントを残した。
この対テロ部隊の礎を築いた重要人物が、豪放磊落な伝説的指揮官リチャード・マーシンコだ。ヴェトナム戦争での苛烈な実戦経験を持つ彼は、旧来の軍事組織の枠組みにとらわれない柔軟かつ苛烈な特殊作戦の手法を考案。自身の率いる部隊に型破りな戦術を叩き込み、現代における特殊部隊の作戦哲学を形作った。彼の遺したアグレッシブな戦術思想は、現在の作戦行動にも色濃く息づいている。