「8月14日に巨大地震が襲来する」――この噂の根源を辿っていくと、過去に東日本大震災の関連描写で話題となった漫画家・たつき諒氏の著書『私が見た未来』に到達する。しかし、結論から言えば、同著の作中や公式発言において「8月14日に南海トラフが発生する」と指定された記述は存在しない。
では、なぜこの具体的な日付が一人歩きしたのか。YouTubeやTikTokといったプラットフォーム上で、都市伝説系コンテンツの制作者たちが過去の予知夢の記述、日付の語呂合わせ、占星術的な解釈を強引に掛け合わせたことが引き金となった。閲覧数を集めるために過激なタイトルが付けられ、それがX(旧Twitter)で拡散され続ける過程で、あたかも「確定した未来」であるかのような錯覚が醸成されたのである。