インターネット上の掲示板や知恵袋などでは、「相模原は周りに何もなくて不便」「通うだけで疲弊する」といった極端な意見が散見されます。しかし、これらの言説には文脈の脱落と誤解が含まれています。
「不便」と感じる主な要因は、渋谷や原宿のような商業的エンタメ施設がキャンパス至近に存在しない点にあります。しかし、日用品や画材の調達という観点では、古淵駅周辺に大型ショッピングセンターやホームセンターが集結しており、制作に必要な資材の買い出しには極めて恵まれた立地です。刺激を外部に求めるのではなく、「自らの内面や自然と対話し、じっくりと手を動かす」という美術大学本来の目的に立ち返れば、この静謐な環境こそが最大の利点となります。
また、住環境におけるコストパフォーマンスの高さも大きなメリットです。都内(杉並キャンパス近隣)の一人暮らしでは家賃7〜9万円が標準相場であるのに対し、相模原キャンパス周辺(小田急相模原・古淵・相模原市南区エリア)であれば家賃相場4.5万〜6.5万円でバス・トイレ別の良好なワンルームを確保できます。さらに、学内敷地内や徒歩圏に整備されている学生寮を利用すれば、共益費込みで月額数万円台に抑えることが可能です。浮いた住居費を質の高い画材や展示費用に回せる経済的メリットは、美大生にとって極めて現実的なアドバンテージです。