売り場を歩くと、棚の構成が数年前とは明らかに異なることに気づく。目立つのは、健康志向を意識したオーガニック食材と、タイパ(タイムパフォーマンス)を極めた高クオリティな惣菜コーナーの並立だ。忙しい現代人にとって、自炊はエンタメであり、日常は効率化の対象である。この二面性を完璧に見抜いた棚割りが展開されている。
特に惣菜コーナーの進化は凄まじい。単なる「揚げ物」や「弁当」の枠を超え、有名シェフ監修の多国籍料理や、ヴィーガン対応のサラダボウルが所狭しと並ぶ。手軽に済ませたいけれど、栄養バランスや見た目にも妥協したくない。そんなわがままな都会人の胃袋を、見事に掴んで離さない。