和装・着物産業において、ここ数年で最も顕著な変化を見せているのが帯まわりの装飾性だ。従来の上品で控えめな着方から、自分らしさを全面的に表現するスタイルへのシフト。その象徴が帯揚げフリル結びである。
背景にあるのは、SNSを通じた情報拡散のスピード感だ。かつてはカタログや店舗の提案が主流だった振袖コーディネートだが、現在はZ世代を中心にPinterestのボードやYouTubeのショート動画で理想のイメージを事前に固める流れが定着した。その結果、遠目からでもはっきりと立体感が伝わるフリルアレンジに人気が集中している。