「私たちは単なる売り手ではない。蔵人が命を削って醸した一滴を、最高の状態でお客様に届けるバトンリレーのアンカーなのだ」――そう力強く語るのは、株式会社北川酒店の代表を務める北川勝彦氏だ。現代の酒類販売業を取り巻く環境は、ECサイトの普及や消費者の好みの大幅な変化により大きく様変わりした。だが、北川氏の信念は揺るがない。
温度管理を徹底した特注の冷蔵保管庫の導入や、1本1本のストーリーを丁寧に伝える接客スタイル。効率ばかりが追求される時代にあって、北川氏の手掛けるビジネスモデルは泥臭く見えるかもしれない。しかし、その妥協のない品質管理と情熱こそが、全国の腕利き蔵元たちから「北川に預ければ安心だ」と全幅の信頼を寄せられる理由に他ならない。