音楽史的な評価にとどまらず、この楽曲はポップカルチャーの至る所で強烈な爪痕を残してきた。代表的な例が、1997年の英カルト映画『フル・モンティ』だ。失業中の男たちが職業安定所の列に並びながら、ラジオから流れるリズムに合わせて無意識に腰を揺らし始める伝説のシーンは、楽曲が持つ抗えないグルーヴを象徴している。
理屈抜きに体を動かしてしまう魔力。それは現代のバイラルカルチャーにも直結している。シンプルなビートの推進力と、誰もが共感できる「渇望」を歌ったストレートな歌詞は、時代ごとの若者たちに繰り返し再発見され、TikTokをはじめとするショート動画プラットフォームでも突発的なリバイバルを起こし続けている。