長年親しまれてきたダイビングコースター「バニッシュ!」や各種スリルライドには、今年に入り画期的なAR(拡張現実)演出が追加導入された。搭乗時に軽量のスマートグラスを装着することで、現実の落下の衝撃や風圧はそのままに、目の前に未来都市のサイバー空間や幻想的な海中世界が広がる仕組みだ。リアルな加速度とバーチャルな視覚体験が組み合わさったこの演出は、ライド系アトラクションの新たな可能性として海外メディアからも高い注目を集めている。
興味深いのは、既存の歴史あるコースターの鉄骨やレールをあえてそのまま活かしている点だ。すべてを新しい施設に建て替えるのではなく、長年愛されてきたレトロな造形美に最新のソフトウェアを掛け合わせる手法によって、新旧が織りなす独特の没入感が生み出されている。