昭和の芸能史を振り返る上で、若い頃の五十嵐淳子さんが放っていた存在感は別格でした。1970年代初頭にモデルとしてキャリアをスタートさせると、吸い込まれそうな大きな瞳と陶器のような白い肌、どこかアンニュイで洗練されたルックスで瞬く間にトップスターへと駆け上がります。
数々の映画やトレンディなテレビドラマにヒロインとして抜擢され、当時の資生堂をはじめとする大手企業のCMでもアイコンとして大活躍しました。当時のブロマイド売上でも常に上位に君臨し、同年代の女性たちが彼女のヘアスタイルやファッションをこぞって真似するなど、ファッションリーダーとしても時代をリードしていました。
現在でも当時の画像や映像が回顧番組などで紹介されるたび、SNS上では「CGレベルの完成された美しさ」「今の時代でもトップモデルとして通用する」と若い世代から驚きの声が上がります。この圧倒的なビジュアルと気品こそが、後に中村雅俊さんを一目惚れさせた最大の魅力でした。