大御所芸人からブレイク寸前の若手、果ては俳優やアスリートまで、演者の「見たことのない一面」を引き出すことに定評がある。その根底にあるのは、カメラが回っていない場所で積み重ねられた泥臭い信頼関係だ。演者が「このプロデューサーのためなら一肌脱いでもいい」と思えるかどうかが、画面から滲み出る迫力を左右する。
かつての『まつもtoなかい』などに代表されるように、予測不可能な対談や仕掛けによって、台本を超えた「ドキュメンタリーの瞬間」を生み出す。演出家が完璧なレールを敷くのではなく、演者同士の化学反応が起きる「場」をセッティングし、あとは何が起きても受け止める覚悟を持つ。この懐の深さこそが、視聴者の心を揺さぶる「事件的番組」を生み出し続ける秘訣だ。