西野が吉本興業を離れた際、業界内には様々な憶測が飛び交った。巨大な組織の後盾を失うリスクは計り知れないと思われたが、彼はCHIMNEY TOWNという独自の組織を固め、創作活動のスピードをむしろ加速させた。
一方の東野は、吉本興業の中心人物であり続けながらも、退社した元後輩たちに対しても一切の態度を変えない。忖度やしがらみに囚われず、面白いものは面白い、変なものは変だと公言する東野の存在は、吉本という巨大組織と独立クリエイターとの間に、妙に風通しの良い「グレーゾーン」を作り出した。このしなやかさこそが、東野幸治という男の真骨頂である。