この劇場の最大の強みは、1919年創刊という日本最古の映画雑誌を刊行してきたキネマ旬報社の直営・監修スピリッツが作品選定に色濃く反映されている点にある。流行に流されることなく、作品の本質的なクオリティと歴史的価値を見極めるその眼差しは極めて鋭い。
劇場のプログラミングにおいて重要な柱となっているのが、社会的課題や人間ドラマの深層に切り込むドキュメンタリー映画だ。劇映画とは異なる切実なリアルを映し出すドキュメンタリーは、小規模な映画配給会社が心を込めて届ける作品も多く、こうした貴重な知見をスクリーンで観客に提示し続ける姿勢が高く評価されている。歴史的文脈と現代の視点が交差する上映プログラムは、映画体験の深化を約束してくれる。