物語の後半で主人公たちがぶつかる壁、それが日本ラグビーフットボール協会を思わせる劇中の統括団体「日本蹴球協会」の古くさい体質と利権構造だ。
新リーグ構想をめぐる確執や、新旧勢力の主導権争いは、現実のラグビー界が新リーグの設立へ向けて繰り広げた泥沼の改革劇と見事に共鳴する。実在の日本ラグビーフットボール協会もまた、アマチュアリズムの伝統とプロ化・事業化の波の間で長年揺れ動いてきた。
旧態依然とした組織に抗い、ファン目線の新しいリーグ像を提示しようとしたアストロズの奮闘は、現実のラグビー関係者たちが流してきた汗と涙の投影にほかならない。