テレビドラマの歴史において、『表参道高校合唱部!』ほど「リアルタイム世帯視聴率」と「作品評価・視聴者満足度」の間に激しいギャップが存在した作品は稀です。当時の平均世帯視聴率は5.9%前後と、ゴールデンタイムの地上波ドラマとしては苦戦を強いられました。
しかし、放送当時のオリコンによる「ドラマ満足度ランキング」では並み居る有名俳優主演作を抑えて異例の満足度首位を連続獲得。さらには、放送批評懇談会が選定する第53回ギャラクシー賞(2015年度)選奨を受賞するなど、批評家・熱心なドラマファンの双方から極めて高い賛辞を受けました。
低視聴率の要因としては、裏番組との競合や、放送当時はまだ若手無名だったキャスト陣による先入観が挙げられます。しかし、ネット配信が定着した2026年代以降、「後から観て号泣した」「なぜリアルタイムで観ていなかったのか」という後悔の声とともに再評価が加速。数字という単一の指標では測れない「本物の脚本力・演出力」が証明された好例といえます。