西銀座チャンスセンターには現在、1番から7番までの窓口が存在しますが、その中でも異彩を放つのが西銀座チャンスセンター 1番窓口です。混雑時には他の窓口が20〜30分待ちであるのに対し、1番窓口だけが4時間を超える長蛇の列を記録することも珍しくありません。
この「1番窓口伝説」の起源は、平成4年(1992年)のジャンボ宝くじ発売初日に遡ります。当時、発売開始の瞬間に1番窓口で一番最初に宝くじを購入した男性が、見事に1等・前後賞の当せんを果たしたという劇的な出来事がありました。このエピソードがテレビのワイドショーや週刊誌で大々的に報道されたことで、「1番窓口の先頭には神が宿る」「あそこから億が出る」という強固な集団記憶が形成されたのです。
現在ではあまりの人気ぶりに対応するため、1番窓口は「1番窓口(左側)」と「1番窓口(右側)」の2レーンに分岐して販売を行う体制が敷かれています。それでもなお、多くのファンが「一番左端の正真正銘の1番窓口」を指名して並び続けます。
「西銀座チャンスセンター なぜ当たるのか」という問いに対し、取材データが示す客観的な回答は明確です。西銀座チャンスセンターで販売される宝くじのうち、およそ6割から7割前後の売上がこの1番窓口に集中しています。つまり、同売り場から出る高額当選の過半数が1番窓口から発生するのは、魔術的な力ではなく、純粋な販売比率の偏りによる帰結なのです。