愛犬と飼い主の立ち位置の違いも、温度差を生む大きな要因です。飼い主の顔の位置(地上約150cm)と、四肢で歩く犬の胴体の位置(地上数十cm)では、直面している熱環境が根本から異なります。
黒いアスファルトは太陽光の熱を蓄積しやすく、日中の直射日光下では表面温度が50度〜60度以上まで急上昇します。フライパンの上を素足で歩いているのと変わらない状況であり、地面からの強烈な「反射熱(放射熱)」をまともに受ける愛犬の体感温度は、大人の頭上付近の気温よりも5度〜10度以上高くなるのが現実です。
気温が30度の真夏日、大人が「暑いな」と感じているとき、愛犬は40度近い熱風と60度の灼熱ロードにさらされています。散歩に出る前には、飼い主自身の手のひらをアスファルトに直接5秒間押し当ててみる習慣をつけてください。熱くて触り続けられない状態であれば、愛犬を歩かせることは絶対に避けなければなりません。