MBSに対して「偏向報道」との批判が集まる背景には、大きく分けて番組内の論調の偏りと系列メディアの歴史的文脈という2つの要因が存在します。
第一に、夕方の帯番組や情報バラエティにおいて、特定の政党や政策に対する論評が厳しすぎる、あるいは逆に特定勢力に甘いのではないかという視聴者の不満です。とりわけ大阪を中心とする関西圏では、日本維新の会に対するスタンスや万博関連の報道、国政における与野党の対立をめぐり、有権者・視聴者の意識が先鋭化しています。その中で、番組側のフリップ解説やVTR構成が特定の結論へ誘導しているように映った際、一気に批判が噴出します。
第二に、MBSがJNN系列(TBS系)に属し、毎日新聞社と歴史的に深い関係を持っている点です。全国的なキー局であるTBSの報道姿勢(『報道特集』や『サンデーモーニング』など)がリベラル寄り・政権批判的と評されることが多いため、関西ローカルのMBS制作番組に対しても「最初から特定のバイアスがかかっている」という先入観を持たれやすい土壌があります。