畳の構造を知り尽くした業界団体である全日本畳事業協同組合の専門家によると、日常的なお手入れと設置環境の工夫が、凹み予防の精度を一段高めるという。万が一、うっかり浅いくぼみができてしまった場合には、固く絞った濡れタオルを当ててスチームアイロンの熱を軽く蒸気としてあてることで、い草の水分量を復元させてふっくら戻す技術が知られている。
ただし、防炎・防カビ加工が施された現代の畳や化学繊維を混ぜ込んだ畳表では、熱を加えすぎると素材が変質する恐れがある。日頃から凹みを未然に防ぐシートを敷き、掃除機のノズルでい草の目に沿って優しくゴミを取り除くといった基本メンテナンスが、和室の長寿命化につながる。