長年、日本の夜の社交場として機能してきた居酒屋だが、消費者にとって長年の「モヤモヤ」だったのがお通し代(席料)だ。頼んでもいない小鉢に数百円を払う文化に対し、若い世代を中心に疑問の声が強まっていた。ファミレスには当然、お通しなど存在しない。一杯目のビールから自分の意志で選べる自由さが、現代のタイパ(タイムパフォーマンス)やコスパを重視する層に突き刺さった。
会計の透明性も、背中を押す大きな要因だ。タブレット端末で注文するたびに現在の合計金額がリアルタイムで表示されるため、「会計時に予想以上の金額に驚く」というリスクがゼロだ。この安心感が、日常的なちょい飲みのハードルを極限まで下げた。