がん切除後の形態美と機能回復を同時に追求する医療は、一般的なプチ整形やエイジングケア目的の美容施術とは根本的に目的が異なる。日本形成外科学会の専門医らも指摘するように、頭頸部がんの再建手術は命を救うことと同時に、社会復帰時の外見的なQOL(生活の質)を維持することが重要なテーマとなる。
とりわけ顔面下部は、発声や咀嚼、感情表現を掌る極めて繊細な領域だ。失われた体表のボリュームを補う微小外科手術(マイクロサージャリー)の進歩は目覚ましく、組織移植後の経過とともに局所のむくみが引き、組織が定着していく過程でフェイスラインがすっきりと引き締まって見えるケースがある。専門家の見解によれば、この機能回復と形態整復の高度な融合こそが、現在のシャープな輪郭を作り出している大きな要因だという。