外構工事の計画時によくある失敗が、「扱いやすいから」という理由で駐車場の床面にモルタルを厚塗りしてしまうケースです。結論から言うと、車の乗り入れ場所にモルタル単体を使用することは構造上不適切です。
両者の物性を比較した際、最も顕著な差が出るのが「圧縮強度(上からの重さに耐える力)」です。コンクリートは内部に含まれる砂利が骨組みの役割を果たし、約1.5トンから2トンを超える乗用車の荷重やタイヤの据え切り(据え切り摩擦)にもびくともしません。これに対し、砂利を含まないモルタルは圧縮強度・曲げ強度がともに低く、重量物が載ると簡単にせん断破壊を起こして粉砕してしまいます。
耐用年数においても大きな開きがあります。雨風や紫外線にさらされる屋外環境において、適切な厚み(通常10〜12cm以上)で打設された土間コンクリートの耐用年数は約50年以上とされています。これに対し、外壁や床の仕上げに使われるモルタル層は約15〜20年程度で中性化や経年劣化が進み、定期的なクラック補修や表面保護塗装が欠かせません。